ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

3年目の田植え

今年も梅雨を迎え、ゆうは手話で「つゆ」を覚えたので、毎日「つゆだねえ」と言っています。

毎年出かけている田植え。
今回は神奈川の大磯農園の田植えに初めて参加してきました。

【2018年】お子さんと!ご家族で!田植え体験参加、今年も受付中です! | 大磯農園

ゆうは水着を着込み、私は半袖短パンで田んぼに入ります。

f:id:xh123:20180614005448j:plain

毎年同じ事をしていると、ゆうの変化に気がつきます。
去年は、しぶしぶ田んぼに入ったけれど、うまくバランスがとれなくて、ずっと私にしがみついたまま。
苗をつまんで、田んぼに植えつける作業はほとんどできませんでした。
10分もすれば飽きてしまい、もうおしまい、と手話で主張し、丘にあがって遊んでいました。

今年も、田植えと聞いてもノリはよくもなく、すぐにおしまいと言われるかな、と思っていました。
ところが、ゆうは思いのほかがんばった。

田んぼに入ってすぐの作業は、苗をたくさんまとめて束ねる「ばくだん」づくりでしたが、苗を抜き取っては泥を洗い、私が受け取って苗を束ねていく。
文字通りの共同作業、役割分担ができていました。

その後は、いよいよ田植え。
去年だったら、もうおしまいと主張したでしょうが、今年は「まあしかたない」という雰囲気で田んぼの中に入っていきます。

f:id:xh123:20180614010305j:plain

足や手が泥で汚れるのも嫌がっていた去年に比べると、今年は嘘のように汚れを気にせず、田植え作業を続けていました。
これも変化です。

30分ほどでしょうか。田植え作業を続けてさすがに一服。
畝から田んぼを見渡すと、そこには見たこともないほどのおたまじゃくしの大群が。

f:id:xh123:20180614010813j:plain

ゆうは、おたまじゃくしは見たことがあるものの、ここまで多いとやはり気になる様子。
手ですくって、手のひらにおたまじゃくしをのせ、のぞき込みながら観察しています。
どちらかと言えば、動物とのふれあいが得意ではないように見えるゆうが、自ら積極的に生き物を手に取る姿が新鮮でした。

f:id:xh123:20180614011107j:plain

と思い休憩すると、ゆうはもうこれでおしまい、とのこと。
お昼になっていたし、人も多いので田植えを続けなくても大丈夫だろうということで、今年はこれで終了。

新しい体験に連れて行くことで、本人の興味のありかを探ることもできますが、毎年同じことを繰り返すことで、これまでとの変化を実感することができるのもおもしろい、と感じた今年の田植えでした。

ところで、最近のゆうは、自ら考えたおふざけをたくさん繰り出してきます。
例えばこれ。

f:id:xh123:20180614011703j:plain

大きな手ぬぐいを顔にまき、帽子をかぶってストライダーに。
まるでオリジナルのサンバイザーのようですが、手ぬぐいが萱素材なのでよく透けて周りが見えるようで、ストライダーを乗りこなしていました。
乗り気でなかったストライダーも、長い時間乗れるようになってきて、日々の変化が楽しく感じられます。
やらされている感が拭えなかったゆうも、上手に乗りこなせるようになると自信がついたのか、拒むことがなくなりました。
やはり、本人の気持ち、気づきが大切なようです。


続いて、勉強の一コマから。

〇「だちょう」「おっとせい」「からす」「ペンギン」
この中でひとつだけなかまはずれはなぁに?
答えは「おっとせい」
鳥でないから。

なんですが、ゆうと妻のやりとり。

妻「なかまはずれはなぁに?」
ゆう「からす」
妻「・・・なんで?」
ゆう「からすはとぶけど、ほかはとべない」
妻「・・・オッケー!」
確かに、だちょうもペンギンも飛びませんね。
なるほど、そういった整理もできます。
見所が違って、時々目からウロコが落ちています。

たまごひろい

今週、聾学校の遠足で動物園に行ったときのこと。

くじゃくがたまごを抱いているところを見たゆうが、「たまごをふんでる」と表現。
たまごからヒナがかえることはわかっているけど、「あれはあたためているんだよ」と伝えたら不思議な顔をしたらしい。


キラーンとした妻がリサーチ、探し当てたのがこちら。

たまご拾い公園、宮ヶ瀬コッコパーク

これまでもよく出かけている宮ヶ瀬湖の近くです。

たどり着いたのが、11時ごろ。
しかしパークには誰もいません。

f:id:xh123:20180603234801j:plain

お休みしてるのかと帰りかけたところで、スタッフの方々が到着され、無事にパークに入ることができました。

中には、七面鳥からにわとりまで、たくさんの鳥がうごめいています。

f:id:xh123:20180603235156j:plain

小屋に入っていって、たまごを拾います。

f:id:xh123:20180602223350j:plain

小屋の入口では、にわとりがたくさんお出迎えしてくれるため、あまりの迫力に尻込みしますが、えさとなるパンを投げれば、鳥たちはそちらへ一目散。

ゆうのこれまでの傾向だと、鳥たちに圧倒され「小屋に入らない」と抵抗するかもなあ、と思っていました。
けれど、私も拍子抜けするほど小屋の中に突き進み、卵を採ってきてくれました。
逆に妻は「鳥だけは苦手やねん」とめずらしく消極的で、鶏小屋の外から写真を撮るのみ。

f:id:xh123:20180603234947j:plain

ゆでたまごをいただき、びっくり!
たまごを包む薄皮がぶ厚い。そして、かみ切れない弾力!
表現しがたいのですが、スーパーで買う卵とは違い、ワイルドな味がしました(笑)

f:id:xh123:20180603235609j:plain

最後に、小さなひなとご対面。
動物園では、お友達はにわとりを抱っこできたのに、ひとりだけできなかったゆう。
抱っこしてみたらと聞くのですが、やはり、イヤ、と一言。
頭をなでた後、おうちに返すよう手話で促していました。

はちみつができるまで

我が家の社会科見学、今週は養蜂場です。
アクアラインを渡り、千葉の君津市にやってきました。

千葉県房総の見学ができる養蜂場「はちみつ工房」 | 千葉県房総の見学ができる養蜂場「はちみつ工房」


母子は、事前に幼児向けはちみつの本を買い、予習はばっちりの様子。

はちみつができるまで - 監修/藤原誠太 写真/片野隆司ほか - ひさかたチャイルド

 

妻は網をかぶってはちみつを採る気満々でしたが、網をかぶっても蜂に刺されること、着込むと結構暑くなることなどなどにより、諦めることに。
その代わり、矢継ぎ早に質問を繰り出していましたが、お兄さんたちが笑顔で丁寧に答えてくれました。

まずは、蜂が巣を作っている木箱を見ます。

f:id:xh123:20180520230920j:plain

木の枠を取り出すと、たくさんの蜂が。

f:id:xh123:20180520231035j:plain  

f:id:xh123:20180520233810j:plain

ゆうは、うごめく蜂たちに目が釘付け。
気持ち悪がって見ない子も多いですよ、とお兄さん。

〇みんなメス
 働きバチは全部メス、女王バチもメス。
メス10,オス1くらいの割合だそうですが、オスはまったく働かず、巣で食べて過ごしているそう…

次は、実際にはちみつを取り出します。

f:id:xh123:20180520231253j:plain

蜜の詰まった蜂の巣は結構重いです。
表面の白い部分は、蜂が蜜に蓋をしたところだそう。
そこを削ると、中には蜜がいっぱいに詰まっています。

〇巣蜜
 削った白い巣の部分は、巣蜜と言い、食べられるそうです。
口に残るガム状のものは蜜ロウで、健康食品として注目されているそう。私も食べてみましたが、不思議な感じ。

 

遠心分離して蜜を取り出すため、専用の機械にかけます。

f:id:xh123:20180520231741j:plain

ひたすら、ぐるぐるまわします。
すると、

f:id:xh123:20180520231828j:plain

はちみつが出てきます!

〇ひとつの巣箱
3キロぐらいのはちみつが、絞りとれるそうです。遠心分離機にかけた後、ざるで漉すと、出来たてはちみつ!

お兄さんによれば、色が薄めだけれど、さっぱりとして味わいで上品な感じ、とのこと。
なめてみると、たしかにしつこくない。

試しに、サクラ、百花、ソバのはちみつも。

f:id:xh123:20180520232131j:plain

どれも、これまで味わったことがないような蜂蜜ばかり。

〇はちみつの種類
 花によって出来上がったはちみつの色も味も違ってきます。ハチは蜜のありか(花)を知ると、同じ場所と巣を行き来するので、特定の種類の花のはちみつを作ることができるそう。


またひとつ、知らない世界を満喫しました。

5歳2ヶ月の絵日記

4月から年長になり、新しいクラスになりました。
ユニークな担任の先生のもと、ゆうはさらにのびのびと過ごしています。
年中クラスの時の絵日記は、時間もかかり大変でしたが、最近は本人の書きたいように書かせているので、ゆうワールドが爆発(笑)

〇くもりの日

この日はくもり、担任の先生が「くもりの日、太陽はどこにいるの?」と聞かれたそう。
クラスメイトは「くもにかくれている」、ゆうは「かぜでとんでいった」と回答。
クラスで正解を習い、帰ってきたものの、ゆうは納得がいかない様子。
妻が「じゃあ、風で飛ばされた後を絵日記に書けば?」と促し、ゆうの自説がこちら。

f:id:xh123:20180512224858j:plain

「てんきはくもり。たいようはかぜでとばされた。たいようはいえにかえった。たいようはいえのなかでパソコンをしている。はれのときうたってギターをひく。」

 

〇こいのぼり

この日、聾学校の園庭にこいのぼりがあげられました。
みんなが大歓声の中、ゆうはまったく興味を示さなかったらしい。
しかしこの日の一大イベントは、こいのぼりでしょう!こいのぼりについて書いてよ!
と妻がゆうに迫ったところ、ゆうがよしわかったと書いた絵日記がこちら。

f:id:xh123:20180512225114j:plain

「1かいはようちぶととしょしつとゆうぎしつとひよことほけんしつがある。2かいはしょうがくぶがある。3かいはりずむとちゅうがくぶとみみのへやとこうとうぶがある。4かいはプールがある。5かいはくもがある。6かいはそらがある。7かいはこいのぼりがある。5月5日はこどものひです。」

(注)聾学校屋上にプールがあり、4階までは事実です


帰り道、毎日この場所、このポーズで「みーんみん」としばらく言うらしい。

f:id:xh123:20180512225231j:plain

ゆういわく、「夏にむけセミの練習」。

突然のキャンプ

入院予定日が近づくにつれ、覚悟はしていたものの、胸のざわつきが高まってきて、考えてもしかたないことを考えてしまい、悶々とした時が続いていました。

そして、いよいよ明日入院という前日夜、病院から電話が入りました。

入院を延期してほしい、とのこと。

心臓の手術の後は、集中治療室で慎重に経過を診ることになりますが、急な患者さんのためベッドの空きがなくなったそう。
ゆうの場合、大至急必要な手術ではないため、優先順位は下がります。

事情はよくわかりますが、高ぶっていた気持ちがおさまらず、なんだかふぬけた感じに。

けれど思い返すと、ゆうが生まれてすぐ、心臓手術のため転院したのですが、ひょっとするとその時も同じような思いをした人がいたのかもしれません。

そんなふうに想像すると、自然と気持ちも収まっていき、与えられたこの時間をどう楽しもうかと気持ちを切り替えられました。

 

そうこうしているうちに、手術のために空けていたはずの連休の予定が、妻によってあっという間に埋まっていきました。

せっかちとしか言いようがありません。

というわけで、他の聾学校のお友達のキャンプにお邪魔することになりました。

突然のキャンプでしたが、近い世代のお友達、年上のお兄さん、お姉さんに遊んでもらい、はしゃぎまわるゆうを見て、来てよかったとしみじみ思いました。

昼はシーソーや落とし穴を作ったり、夜は子どもだけでテントに集まり盛り上がっていました。

f:id:xh123:20180511000608j:plain

キャンプ場近くの海岸にて、砂浜に埋まるゆう。

f:id:xh123:20180511191547j:plain

寝ながら凧揚げ。たしかにタコを見上げやすいな。

 

ゆうを放りだして海岸をなにやら探し回っていた妻は、わかめやひじきを採ってきました。

キャンプ場に持ち帰り、子どもたちを集めて、わかめとひじきをお湯にくぐらせ、色の変化を実演していました。

褐色のひじきが、鮮やかな緑に!

f:id:xh123:20180511000759j:plain

そのうち教室を始めそうな勢い。

そして、わかめは

f:id:xh123:20180511191409j:plain

「自家製乾燥わかめ」に。

 

手術は秋頃になりそうです。

というわけで、引き続き、慌ただしいゆうびんをよろしくお願いします。

藍染めこいのぼり

この週末は、藍染めのこいのぼりづくりに挑みました。

http://www.nihonminkaen.jp/facility/dentou_kougeikan/


申し込みの倍率が非常に高かったようで、当選した我々はラッキーだなと思っていたところ、

「必ず当選するようにハガキ書いといたからな、まぁ当たると思てたわ。」と妻。

どんな技か知りませんが、すごい技があるものです。


まずは下書き。

f:id:xh123:20180422232005j:plain

次に、染め上がりをイメージしながら、ビー玉やあずき、輪ゴム、洗濯ばさみを使って、布にくくりつけていきます。目の部分はフィルムケースで。

f:id:xh123:20180422232248j:plain

そしていよいよ藍染め。
投入。

f:id:xh123:20180422232616j:plain

引き上げると緑色でしたが、空気に触れるとしだいに藍色に。
おもしろい!
布を広げて藍色を引き出していきます。

f:id:xh123:20180422232719j:plain

洗ってビー玉などを外すと・・・

f:id:xh123:20180422232956j:plain

染め上がり。
吹き流しやこいのぼりの目つけ、ささにぶら下げ、できあがり!

f:id:xh123:20180422233206j:plain

身近なところでこんな経験ができるとは知りませんでした。

もう二度と同じ模様を作ることはできなさそう。
染め物の奥深さを少しだけ感じることができました。

「へぇ、持ち込みで体験もできるんですか?予約が必要ね、了解でーす。」

妻の会話が聞こえてきました。

また近く、来ることになりそうです。

 

そんな毎日ですが、いよいよ心臓の根治に向けた手術が近づいてきました。
生後3週間ほどで受けた手術から今まで、想像もできないほどいろんなことができるようになりました。
次の手術の後も、もっといろんなことができるように。

写楽を摺る

木版画を初めて体験してきました。

王子の飛鳥山公園にある、紙の博物館へ。

イベント | 紙の博物館

 

この公園にはこんな乗り物が。

f:id:xh123:20180415224650j:plain

乗り物好きとしては乗らない手はありません。
ちなみに、飛鳥山公園は東北上越北陸新幹線を同じ高さで見ることができ、下を走る在来線も眺めることができるので、鉄道好きには飽きが来ないところです。

王子駅前からはやや急な斜面を登るので、小さなモノレールが走っています。
その脇を都電も走ります。   

f:id:xh123:20180415224716j:plain

登ってる!と興奮中。

 

「体験・写楽を摺る」というイベントに参加したのですが、周りはやはり大人の方が多く、やや場違いだったかなと思わなくもありませんでしたが、温かく受け入れ、教えてくださいました。
ありがとうございました。

写楽の「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」という絵を摺るのですが、実際に仕上げるには10回も摺らねばならないので、今回は2つの工程のみ体験しました。

f:id:xh123:20180415230156j:plain

本格的です。

私自身も、木版画は、小学校で経験して以来でしょうか。
たくさんの版木を使い、色を重ねていく技法は、見た目以上に奥が深いと実感しました。

f:id:xh123:20180417194256j:plain

写楽ではありませんが、絵を摺る様子をご紹介。

f:id:xh123:20180415230724j:plain

すみを塗って、ブラシで伸ばします

f:id:xh123:20180415230807j:plain

見当に合わせて紙を置き、ばれんで摺ります

f:id:xh123:20180415230904j:plain

絵がにじんできます

f:id:xh123:20180415230934j:plain

素早くはがします

f:id:xh123:20180415231040j:plain

できました

 

ゆうも、神妙な顔つきで塗ったり、摺ったりしていました。

ちなみに、いつもどこからかイベントを見つけ出してくる妻は、今回も喜び勇んで申し込んだものの、前日ママ友と6時間飲み、二日酔いでまさかの欠席。

ゆうとふたり、おもしろかった!
またやってみよう!