ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

突然のキャンプ

入院予定日が近づくにつれ、覚悟はしていたものの、胸のざわつきが高まってきて、考えてもしかたないことを考えてしまい、悶々とした時が続いていました。

そして、いよいよ明日入院という前日夜、病院から電話が入りました。

入院を延期してほしい、とのこと。

心臓の手術の後は、集中治療室で慎重に経過を診ることになりますが、急な患者さんのためベッドの空きがなくなったそう。
ゆうの場合、大至急必要な手術ではないため、優先順位は下がります。

事情はよくわかりますが、高ぶっていた気持ちがおさまらず、なんだかふぬけた感じに。

けれど思い返すと、ゆうが生まれてすぐ、心臓手術のため転院したのですが、ひょっとするとその時も同じような思いをした人がいたのかもしれません。

そんなふうに想像すると、自然と気持ちも収まっていき、与えられたこの時間をどう楽しもうかと気持ちを切り替えられました。

 

そうこうしているうちに、手術のために空けていたはずの連休の予定が、妻によってあっという間に埋まっていきました。

せっかちとしか言いようがありません。

というわけで、他の聾学校のお友達のキャンプにお邪魔することになりました。

突然のキャンプでしたが、近い世代のお友達、年上のお兄さん、お姉さんに遊んでもらい、はしゃぎまわるゆうを見て、来てよかったとしみじみ思いました。

昼はシーソーや落とし穴を作ったり、夜は子どもだけでテントに集まり盛り上がっていました。

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キャンプ場近くの海岸にて、砂浜に埋まるゆう。

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寝ながら凧揚げ。たしかにタコを見上げやすいな。

 

ゆうを放りだして海岸をなにやら探し回っていた妻は、わかめやひじきを採ってきました。

キャンプ場に持ち帰り、子どもたちを集めて、わかめとひじきをお湯にくぐらせ、色の変化を実演していました。

褐色のひじきが、鮮やかな緑に!

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そのうち教室を始めそうな勢い。

そして、わかめは

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「自家製乾燥わかめ」に。

 

手術は秋頃になりそうです。

というわけで、引き続き、慌ただしいゆうびんをよろしくお願いします。