はちみつができるまで
我が家の社会科見学、今週は養蜂場です。
アクアラインを渡り、千葉の君津市にやってきました。
千葉県房総の見学ができる養蜂場「はちみつ工房」 | 千葉県房総の見学ができる養蜂場「はちみつ工房」
母子は、事前に幼児向けはちみつの本を買い、予習はばっちりの様子。
はちみつができるまで - 監修/藤原誠太 写真/片野隆司ほか - ひさかたチャイルド
妻は網をかぶってはちみつを採る気満々でしたが、網をかぶっても蜂に刺されること、着込むと結構暑くなることなどなどにより、諦めることに。
その代わり、矢継ぎ早に質問を繰り出していましたが、お兄さんたちが笑顔で丁寧に答えてくれました。
まずは、蜂が巣を作っている木箱を見ます。
木の枠を取り出すと、たくさんの蜂が。
ゆうは、うごめく蜂たちに目が釘付け。
気持ち悪がって見ない子も多いですよ、とお兄さん。
〇みんなメス
働きバチは全部メス、女王バチもメス。
メス10,オス1くらいの割合だそうですが、オスはまったく働かず、巣で食べて過ごしているそう…
次は、実際にはちみつを取り出します。
蜜の詰まった蜂の巣は結構重いです。
表面の白い部分は、蜂が蜜に蓋をしたところだそう。
そこを削ると、中には蜜がいっぱいに詰まっています。
〇巣蜜
削った白い巣の部分は、巣蜜と言い、食べられるそうです。
口に残るガム状のものは蜜ロウで、健康食品として注目されているそう。私も食べてみましたが、不思議な感じ。
遠心分離して蜜を取り出すため、専用の機械にかけます。
ひたすら、ぐるぐるまわします。
すると、
はちみつが出てきます!
〇ひとつの巣箱
3キロぐらいのはちみつが、絞りとれるそうです。遠心分離機にかけた後、ざるで漉すと、出来たてはちみつ!
お兄さんによれば、色が薄めだけれど、さっぱりとして味わいで上品な感じ、とのこと。
なめてみると、たしかにしつこくない。
試しに、サクラ、百花、ソバのはちみつも。
どれも、これまで味わったことがないような蜂蜜ばかり。
〇はちみつの種類
花によって出来上がったはちみつの色も味も違ってきます。ハチは蜜のありか(花)を知ると、同じ場所と巣を行き来するので、特定の種類の花のはちみつを作ることができるそう。
またひとつ、知らない世界を満喫しました。
突然のキャンプ
入院予定日が近づくにつれ、覚悟はしていたものの、胸のざわつきが高まってきて、考えてもしかたないことを考えてしまい、悶々とした時が続いていました。
そして、いよいよ明日入院という前日夜、病院から電話が入りました。
入院を延期してほしい、とのこと。
心臓の手術の後は、集中治療室で慎重に経過を診ることになりますが、急な患者さんのためベッドの空きがなくなったそう。
ゆうの場合、大至急必要な手術ではないため、優先順位は下がります。
事情はよくわかりますが、高ぶっていた気持ちがおさまらず、なんだかふぬけた感じに。
けれど思い返すと、ゆうが生まれてすぐ、心臓手術のため転院したのですが、ひょっとするとその時も同じような思いをした人がいたのかもしれません。
そんなふうに想像すると、自然と気持ちも収まっていき、与えられたこの時間をどう楽しもうかと気持ちを切り替えられました。
そうこうしているうちに、手術のために空けていたはずの連休の予定が、妻によってあっという間に埋まっていきました。
せっかちとしか言いようがありません。
というわけで、他の聾学校のお友達のキャンプにお邪魔することになりました。
突然のキャンプでしたが、近い世代のお友達、年上のお兄さん、お姉さんに遊んでもらい、はしゃぎまわるゆうを見て、来てよかったとしみじみ思いました。
昼はシーソーや落とし穴を作ったり、夜は子どもだけでテントに集まり盛り上がっていました。
キャンプ場近くの海岸にて、砂浜に埋まるゆう。
寝ながら凧揚げ。たしかにタコを見上げやすいな。
ゆうを放りだして海岸をなにやら探し回っていた妻は、わかめやひじきを採ってきました。
キャンプ場に持ち帰り、子どもたちを集めて、わかめとひじきをお湯にくぐらせ、色の変化を実演していました。
褐色のひじきが、鮮やかな緑に!
そのうち教室を始めそうな勢い。
そして、わかめは
「自家製乾燥わかめ」に。
手術は秋頃になりそうです。
というわけで、引き続き、慌ただしいゆうびんをよろしくお願いします。
藍染めこいのぼり
この週末は、藍染めのこいのぼりづくりに挑みました。
http://www.nihonminkaen.jp/facility/dentou_kougeikan/
申し込みの倍率が非常に高かったようで、当選した我々はラッキーだなと思っていたところ、
「必ず当選するようにハガキ書いといたからな、まぁ当たると思てたわ。」と妻。
どんな技か知りませんが、すごい技があるものです。
まずは下書き。
次に、染め上がりをイメージしながら、ビー玉やあずき、輪ゴム、洗濯ばさみを使って、布にくくりつけていきます。目の部分はフィルムケースで。
そしていよいよ藍染め。
投入。
引き上げると緑色でしたが、空気に触れるとしだいに藍色に。
おもしろい!
布を広げて藍色を引き出していきます。
洗ってビー玉などを外すと・・・
染め上がり。
吹き流しやこいのぼりの目つけ、ささにぶら下げ、できあがり!
身近なところでこんな経験ができるとは知りませんでした。
もう二度と同じ模様を作ることはできなさそう。
染め物の奥深さを少しだけ感じることができました。
「へぇ、持ち込みで体験もできるんですか?予約が必要ね、了解でーす。」
妻の会話が聞こえてきました。
また近く、来ることになりそうです。
そんな毎日ですが、いよいよ心臓の根治に向けた手術が近づいてきました。
生後3週間ほどで受けた手術から今まで、想像もできないほどいろんなことができるようになりました。
次の手術の後も、もっといろんなことができるように。
写楽を摺る
木版画を初めて体験してきました。
王子の飛鳥山公園にある、紙の博物館へ。
この公園にはこんな乗り物が。
乗り物好きとしては乗らない手はありません。
ちなみに、飛鳥山公園は東北上越北陸新幹線を同じ高さで見ることができ、下を走る在来線も眺めることができるので、鉄道好きには飽きが来ないところです。
王子駅前からはやや急な斜面を登るので、小さなモノレールが走っています。
その脇を都電も走ります。
登ってる!と興奮中。
「体験・写楽を摺る」というイベントに参加したのですが、周りはやはり大人の方が多く、やや場違いだったかなと思わなくもありませんでしたが、温かく受け入れ、教えてくださいました。
ありがとうございました。
写楽の「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」という絵を摺るのですが、実際に仕上げるには10回も摺らねばならないので、今回は2つの工程のみ体験しました。
本格的です。
私自身も、木版画は、小学校で経験して以来でしょうか。
たくさんの版木を使い、色を重ねていく技法は、見た目以上に奥が深いと実感しました。
写楽ではありませんが、絵を摺る様子をご紹介。
すみを塗って、ブラシで伸ばします
見当に合わせて紙を置き、ばれんで摺ります
絵がにじんできます
素早くはがします
できました
ゆうも、神妙な顔つきで塗ったり、摺ったりしていました。
ちなみに、いつもどこからかイベントを見つけ出してくる妻は、今回も喜び勇んで申し込んだものの、前日ママ友と6時間飲み、二日酔いでまさかの欠席。
ゆうとふたり、おもしろかった!
またやってみよう!
ピザづくりと磯遊び
前回のブログで、味噌や海苔をつくった様子を書きましたが、なぜか先月は2週連続でピザづくりが予定に入っていました。
といっても、生地や材料は用意され、私たちは生地を丸めて味付けし、いろんな材料からトッピングを選んで盛り付けていくだけのイベントでした。
とろけるチーズで埋もれています。
ダッチオーブンで焼くピザ、できあがったのはこちら。
シンプルなトマトベースのピザに加えて、塩辛や海苔を山盛りにしたのが手前のピザ。
おそるおそる口に運ぶと、塩辛が絶妙な味に。
白ワインが飲みたくてしかたない、宮ヶ瀬湖畔でした。
ピザでお腹いっぱいですが、マシュマロを黙々と焼くゆう。
さて、続いては磯遊び。
今回は葉山ではなく、2回目の真鶴。こちらでお世話になりました。
真鶴半島の先、三ツ石海岸の岩場で生き物を探します。
かつてのゆうは、岩場を歩こうものなら身体をよじって抵抗するか、抱っこするまで動かなくなったものですが、今回は手をつなぎ、身体を支えてあげれば、自力でどんどん進みます。
バランスをとるのが上手ではないのですが、それでも自ら進む姿勢に、成長を感じます。
海の中に転がる石をひっくり返すと、なにやら生き物がうごめきます。
私は正直得意ではないのですが、妻はいきいきと動き回っては獲物をゆうに見せにきます。
アメフラシを手に、神妙なゆう
1時間ちょっとの生き物探しでしたが、ゆうは飽きたのと、服が濡れたのが気持ち悪いようで、大変ご機嫌悪く、泣き続けます。
獲物をとらえてご機嫌な妻は、不機嫌なゆうが気に入らない模様。
平和は難しいですね。
アメフラシの卵(オレンジ色)やナマコ、梅干しイソギンチャクやクモヒトデ、短い時間でもいろんな生き物を見つけることができました。
ビーチコーミングといい、磯遊びといい、これまでの海岸や磯の見方がまったく変わる貴重な時間でした。
味噌づくり 海苔づくり
前のブログからすっかり時間が経ってしまいました。
この季節、私が流行のインフルエンザにかかってしまい、その後、息子、妻と相次ぎ感染。
最初、体調がよろしくないと妻に伝えたところ、「気合いが足りないのでは?」との言葉。動けないわけでもなかったので、そのまま時を過ごし、念のため診察を受けたところ、この結果となりました。
悔しいやら恥ずかしいやら、なんとも言えません。
今月、ゆうは心臓の根治手術を予定していたのですが、ぎりぎり手術日の2週間前にかかり、慎重を期すために手術も延期に。
ゆうの春休みは手術と療養に励む予定でしたが、スケジュールを再調整せざるを得なくなりました。
そんな日々の中、なんとか参加できたのが、味噌づくりと海苔づくり。
味噌づくりは、ご縁があって視覚障害や聴覚障害のお子さんのいる家族と一緒に、それぞれの家族のペースでにぎやかに体験しました。
まず、用意していただいた大豆を手で押しつぶします。
つぎに、麹と塩を混ぜたものと押しつぶした大豆をよく混ぜます。
ボウルに入れて、手でよーく混ぜます。
よーく混ぜたら、団子のように丸めてジップロックに移し、そのまま秋にできあがるまで見守ります。
上手にできているといいなあ。
そして海苔づくりは、こちらで体験しました。
平和島競艇のすぐ近く、子どもの頃から少しなじみのある地域ですが、こんな施設があるとは知りませんでした。
予約開始当日、妻が1時間以上電話をかけ続け確保することができた、大人気のイベントです。
ここ、海苔のふるさと館では、海苔ができるまで、この地域で海苔づくりがとても盛んだったこと、そしてそれができなくなってしまった歴史。
知らないことを学びながら、実際に身体を動かして、海苔づくりを体験できます。
まず、簾(す)の上に置いて木枠に海苔を流し込みます。
簡単そうに見えますが、均等に海苔を流し込むのはなかなか難しい。
それを持ち上げてできあがり。
この海苔をつけた簾を持って外に出て、天日干しします。
お日様越しに海苔をみると、海苔に濃淡があることがよくわかります。
海苔は食材としては当たり前のように食卓に並びますが、それを作るプロセスはなかなか手がかかることを身をもって感じることができました。
体験の後、試食した焼き海苔のおいしいこと。
実は、海苔は苦手と言い、玉子の握りに巻かれた海苔をとっていたゆうが、その日の昼に食べたお寿司では海苔ごとモグモグ。
連れてきた甲斐があるというものです。
海藻おしば
昨年からわが家は、自然体験活動に参加しています。
「ゆうびん」でもいくつか取り上げましたが、四季折々の森や山、海を舞台に、なかなか体験できない活動に参加してきました。
火をおこす、竹を切って器を作る、森で木を倒し、ほだ木にしてきのこの菌を打ち込むなどなど。
そして今週末は「海藻おしば」づくりにチャレンジしました。
海藻がもっとも育つのは、冬が終わりに近づいて、春の訪れ間近な時期、まさに今だそう。
水温の高い夏に繁殖していたプランクトンが減って、海がきれいになり、光が差し込みやすくなるのがその理由。
海藻は、大きく分けて3つの色(みどり、ちゃ、あか)に分かれますが、それは光の波長の吸収が関係するそう。
水深の浅いところから、みどり<ちゃ<あかの順に育つと教わりました。
海藻と言えば、わかめやひじきくらいしか知らない私にとって、すべてが驚きです。
海岸に打ち上げられた海藻を拾い、海でわかめを探しました。
わかめは海中では茶色ですが、ゆでると鮮やかな緑色に変わります。
とれたてのぜいたくなわかめ味噌汁。
たくさん拾った海藻から、おしばにするものを選びます。
真水で広げ、海藻おしばにしました。
魚が3匹、海の中を泳いでいる・・・ように見えますか?
同じような海藻に見えても、枝先のかたちなどを細かく見ると種類が違うことがわかります。
とにかく、海藻にはたくさんの種類があると知りました。
そして夜にはわかめをしゃぶしゃぶでいただきました。
歯ごたえはシャキシャキ!
こんなわかめは食べたことがないような。
ゆうは苦手と言っていましたが、マヨ醤油をつけると食べました。