「ヌ」 カヌー その2
先日、私たちが宮ヶ瀬湖で乗ったのは、カナディアンカヌーでした。
漕ぐ道具の違いで、カヌーの種類が分かれています。
簡単に言うと、水を漕ぐパドルのブレードが片方だけの場合をカナディアンカヌー、左右にブレードが付いたパドルを使うのがカヤックです。
天気予報は晴れ、標高も高いので少し肌寒いかなとは思いましたが、いざ本栖湖に着いてみると、日差しは暖かいものの、風がビュービュー吹いています。
水面もさざ波が立ち、流れているのがわかります。
ガイドさんからは、カヤックがひっくり返ることを考えて、持ち物は最低限にするようアドバイスを受けます。
ビビります。
予定より遅めに湖面へと漕ぎ出し、紅葉の山に向かって、静かに水音を立てながら近づいていきます。
しだいに向かいの山から黒っぽい雲がせり出してきて、日差しを奪います。
向かい風でもあり、漕ぐ手に力が入ります。
途中山々を覆っていた雲が切れ、富士山が姿を見せました。
妻が「写真とって、年賀状にせなあかん」とゴソゴソ動きます。
最前部に座ると波しぶきがかかり、真ん中に座ると私のパドルさばきで水がかかり、ゆうはとうとうべそをかきだしました。
漕ぎ出した時は大興奮していたけれど、風や波に吹かれてしんどかったかな。パドルをこいでいる我々はあたたかいのですが、座っているだけだと寒いはず。
船の舳先は濡れます
岸辺に上陸してからもぐずり続け、車に乗って帰ると主張していましたが、車までもう一度乗らないと帰れないと説得し、ガイドさんからおやつをいただいて、ようやく少し機嫌を取り戻しました。
帰りは、風向きに恵まれてスイスイと快調に漕ぎ続け、ゆうは真ん中の席におとなしく座り、透明な湖(本栖ブルー)をのぞき込んだりして過ごしました。
私は一人乗りのカヤックも体験させてもらいましたが、バランスが取りにくく慣れるまで時間がかかりそうでした。
ひとりで湖面をうろうろ
息が合わないと妻に文句を言われながらも、ゆうと三人で乗るほうが私には楽しく感じられました(笑)