ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

いただきますの日

11月11日、箸が並んだようなこの日は、いただきますの日だそうです。
日々の食卓に関係するさまざまなつながりに感謝し、その大切さを改めて考えてみる日。

itadakimasu1111.jp

我が家はアサヒグループ本社で開かれた間伐材を利用した、お箸作りのワークショップに参加してきました。

広島県にあるアサヒビールの社有林にあったアベマキとヒノキを、カンナで削って、箸を作ります。
今ではお目にかかりませんが、ビール瓶の蓋の裏には、コルクが使われていました。
戦前、このコルクは輸入していたそうですが、戦争で輸入できなくなったため、コルクの代わりとして、アベマキの皮が使えそうだというわけで、アサヒビールはアベマキの生えている森林を買ったんだそうです。
世の中、知らないことばかりです。

というわけで、箸づくりに挑みます。

箸づくりのための枠に木をはめこんで、カンナで削っていきます。
4つの面を2種類の木枠に入れてカンナをかけた後、形を整えるべくヤスリで磨き、最後にくるみの蜜蝋を塗って仕上げます。

森林科学科卒の妻の手つきは鮮やか、ゆうはカンナから出る薄く長い木くずに夢中でした。

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1時間ほどで親子の箸ができました。
乾性油で手入れをしていけば、長く使えるそうです。
木の香り、手触りもそれぞれ違います。末長く、お付き合いしてきたいものです。

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「ヌ」 カヌー その2

山梨県本栖湖で、カヤックに乗ってきました。

先日、私たちが宮ヶ瀬湖で乗ったのは、カナディアンカヌーでした。
漕ぐ道具の違いで、カヌーの種類が分かれています。
簡単に言うと、水を漕ぐパドルのブレードが片方だけの場合をカナディアンカヌー、左右にブレードが付いたパドルを使うのがカヤックです。

天気予報は晴れ、標高も高いので少し肌寒いかなとは思いましたが、いざ本栖湖に着いてみると、日差しは暖かいものの、風がビュービュー吹いています。
水面もさざ波が立ち、流れているのがわかります。
ガイドさんからは、カヤックがひっくり返ることを考えて、持ち物は最低限にするようアドバイスを受けます。
ビビります。

 

予定より遅めに湖面へと漕ぎ出し、紅葉の山に向かって、静かに水音を立てながら近づいていきます。

しだいに向かいの山から黒っぽい雲がせり出してきて、日差しを奪います。
向かい風でもあり、漕ぐ手に力が入ります。

途中山々を覆っていた雲が切れ、富士山が姿を見せました。

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妻が「写真とって、年賀状にせなあかん」とゴソゴソ動きます。

最前部に座ると波しぶきがかかり、真ん中に座ると私のパドルさばきで水がかかり、ゆうはとうとうべそをかきだしました。
漕ぎ出した時は大興奮していたけれど、風や波に吹かれてしんどかったかな。パドルをこいでいる我々はあたたかいのですが、座っているだけだと寒いはず。

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    船の舳先は濡れます

岸辺に上陸してからもぐずり続け、車に乗って帰ると主張していましたが、車までもう一度乗らないと帰れないと説得し、ガイドさんからおやつをいただいて、ようやく少し機嫌を取り戻しました。

帰りは、風向きに恵まれてスイスイと快調に漕ぎ続け、ゆうは真ん中の席におとなしく座り、透明な湖(本栖ブルー)をのぞき込んだりして過ごしました。

私は一人乗りのカヤックも体験させてもらいましたが、バランスが取りにくく慣れるまで時間がかかりそうでした。

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    ひとりで湖面をうろうろ


息が合わないと妻に文句を言われながらも、ゆうと三人で乗るほうが私には楽しく感じられました(笑)

お箏の時間

最近、妻からのタスクがレベルアップ。
サラッと「今日はお箏を弾いてきて」と言われました。

・・・というわけで、関内ホールでお箏を爪弾くワークショップに参加してきました。

 

事前申し込みに抽選があったそうですが、通された部屋には小学生ぐらいの女の子ばかりがきちんと正座をして待っています。
場違いにももう慣れているので、右手の親指に合う爪を選んでいただき、いそいそとお箏の前に座りました。

 

爪をはめて、箏をつま弾いた後、3拍子、4拍子で「さくら」の音階をたどります。

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そうそう、託されていた楽器の絵カードも見せなきゃいけないなと思っていると、ゆうから「こと」と書かれたカードを見せろ、と指示が飛びます。

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ふむふむと読んでいます。

 

最後に「どなたか質問ありますか?」と先生から。
すかさず遅れてきた妻が、ただひとりハイっと手をあげる文化の日。。

ボケとツッコミ

連日私の帰りが遅いため、最近のゆうの様子を妻に聞いてみたところ
「毎日がスーパーライブや!」とのコメントが返ってきました。

妻が洗顔フォームを手にし、「うぁ、おいしそう~」と食べようとすると、
ゆうが「違う違う、顔を洗って」
夕飯支度前に「さっ、魚釣りに行くか」、
「違う違う、冷蔵庫開けて」
夜遅く「さっ、出かけるか」、
「違う違う、寝るんだよ」
妻のボケに、すかさずゆうがツッコミを入れるそう。

「ほんまスッとするわ!」と妻はとっても楽しそう。
私が不得手とする俊敏な掛け合い、ゆうのおかげで妻の機嫌もよく助かります。

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     秋の鎌倉

 

ガハクの小部屋2

フライングタイガーのアクティビティブックから。

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   大好きな同級生の女の子

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  大好きなひとつ年上の女の子

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   大好きな担任のせんせい

 

次は愛車セレクション

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      アウディ
(まんなかの4つの輪がポイント)

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       ベンツ
(言わずと知れたエンブレムが左に)

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      ボルボ

(VOLVOの文字がはっきりと!)

 

最後は手話の先生、いくさん

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妻いわく、こわいほどそっくりらしい。。

 

今日はデフパペットシアターひとみの人形劇を見てきました。

デフパペットシアターひとみは、「きこえない人」と「きこえる人」が一緒につくりあげていく人形劇団です。

deaf.puppet.or.jp

横浜人形の家のあかいつく劇場で「一寸法師」を観て、人形やさまざまな楽器、演者さんたちと交流してきました。

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 ひとみの代表の善岡さんと。

善岡さんは、NHKEテレ「みんなの手話」の講師もされています。
うちに帰ってきて、毎週日曜日19時半から始まる「みんなの手話」を見て、同じ人だねえ、一緒に写真撮ったねえ、とゆうと話して盛り上がる夜。

稲刈り

今年田植えを体験した田んぼの稲刈りに出かけてきました。
私たちは植えただけ、田んぼの持ち主の方が、ずっと稲の成長を見守ってくださいました。
ありがとうございます。

6月から4か月あまり、黄色の稲穂が頭を垂れて、私たちを待ってくれていました。

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小雨の降っていた午前中は、農家の納屋で脱穀、精米など、今と昔の農機具を使って説明を受けました。

その後、あぜ道に座って、みんなでお弁当。
おにぎりを食べていると、ゆうが稲とおにぎりを指差し「一緒だね」と一言。
よしよし、連れてきた甲斐があります。

午後からはカマを使って、ひとつひとつ稲株を刈っていきました。
右手にカマを持ち、稲株を左手で握り、地面から10cmほどの所で刈り取ります。
3~4株で左手がいっぱいになると地面に置き、ワラでひとつにくくります。

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30人ほどで2時間あまり鎌を振るうと、田の約半分が刈りとられました。
そろそろ慣れない姿勢が体にこたえてきます。

そしてここから、コンバインの登場。
すかさず妻がこれいくら?と聞き、車が買えるくらいの値段が返ってきました。
高いものだなと思って聞いていましたが、実際の作業を見せていただくと納得!
それ以上の価値がありますね。

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あっという間に、刈取りと脱穀が進みます。

田植えも稲刈りもそうですが、人の手よりも、機械の方が、時間的効率だけではなく、ロスが少なく歩留がよいそうです。
ちなみに稲株ひとつほどで、ごはん一膳分だそう。

米粒から、ぬかるんだ泥、チクチクしたワラが浮かぶ、そんなゆうの原体験を作ってくださる機会となりました。
最近では、さまざまなイベントをゆう以上に楽しんでいる妻と私がいます(笑)
貴重な体験をありがとうございました。

そして、近くまで来たという理由をつけて、たまにはSL!
中学高校時代、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスを撮影に来た記憶があります。

初めてのSL。
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ずっと走り続けているんだなあ、とひとり感慨深く思うものの、テンション高いのは私だけ。
妻子はこの後、寝ました。。

たまには狂言

「たまには狂言が見たいわ」

ある日、妻がそう言いました。

私は能や狂言はテレビで見たことがあるくらい、実際に鑑賞したことはありません。
そんなたまに見たくなるものなんでしょうか。
わかりませんが、京都人の妻がそう言うので、今日は渋谷にあるセルリアンタワー能楽堂に出かけてきました。

ちょうど親子でたのしむ狂言の会があり、正面3列目の席を予約することができました。

oyako-kyogen.seesaa.net

演目は、「盆山(ぼんさん)」と「蝸牛(かぎゅう)」の2つ。
それにワークショップもあって、初めて狂言を見る子どもや大人のために、解説してくれます。

私は、能楽堂狂言を観るのは初めてでしたので、ワークショップのおかげで基本的な見方を知ることができました。

子どもが声を出したり、泣いたりしてもかまわない、と話があったので、本当に気軽に狂言を楽しみました。

ゆうは、笛の音にとても驚きつつ、真正面で繰り広げられる演者の動きに、目を奪われていました。
また観たい、と言ってくれるかな。

たまには狂言に来よう(笑)

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