ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

稲刈り

今年田植えを体験した田んぼの稲刈りに出かけてきました。
私たちは植えただけ、田んぼの持ち主の方が、ずっと稲の成長を見守ってくださいました。
ありがとうございます。

6月から4か月あまり、黄色の稲穂が頭を垂れて、私たちを待ってくれていました。

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小雨の降っていた午前中は、農家の納屋で脱穀、精米など、今と昔の農機具を使って説明を受けました。

その後、あぜ道に座って、みんなでお弁当。
おにぎりを食べていると、ゆうが稲とおにぎりを指差し「一緒だね」と一言。
よしよし、連れてきた甲斐があります。

午後からはカマを使って、ひとつひとつ稲株を刈っていきました。
右手にカマを持ち、稲株を左手で握り、地面から10cmほどの所で刈り取ります。
3~4株で左手がいっぱいになると地面に置き、ワラでひとつにくくります。

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30人ほどで2時間あまり鎌を振るうと、田の約半分が刈りとられました。
そろそろ慣れない姿勢が体にこたえてきます。

そしてここから、コンバインの登場。
すかさず妻がこれいくら?と聞き、車が買えるくらいの値段が返ってきました。
高いものだなと思って聞いていましたが、実際の作業を見せていただくと納得!
それ以上の価値がありますね。

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あっという間に、刈取りと脱穀が進みます。

田植えも稲刈りもそうですが、人の手よりも、機械の方が、時間的効率だけではなく、ロスが少なく歩留がよいそうです。
ちなみに稲株ひとつほどで、ごはん一膳分だそう。

米粒から、ぬかるんだ泥、チクチクしたワラが浮かぶ、そんなゆうの原体験を作ってくださる機会となりました。
最近では、さまざまなイベントをゆう以上に楽しんでいる妻と私がいます(笑)
貴重な体験をありがとうございました。

そして、近くまで来たという理由をつけて、たまにはSL!
中学高校時代、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスを撮影に来た記憶があります。

初めてのSL。
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ずっと走り続けているんだなあ、とひとり感慨深く思うものの、テンション高いのは私だけ。
妻子はこの後、寝ました。。

たまには狂言

「たまには狂言が見たいわ」

ある日、妻がそう言いました。

私は能や狂言はテレビで見たことがあるくらい、実際に鑑賞したことはありません。
そんなたまに見たくなるものなんでしょうか。
わかりませんが、京都人の妻がそう言うので、今日は渋谷にあるセルリアンタワー能楽堂に出かけてきました。

ちょうど親子でたのしむ狂言の会があり、正面3列目の席を予約することができました。

oyako-kyogen.seesaa.net

演目は、「盆山(ぼんさん)」と「蝸牛(かぎゅう)」の2つ。
それにワークショップもあって、初めて狂言を見る子どもや大人のために、解説してくれます。

私は、能楽堂狂言を観るのは初めてでしたので、ワークショップのおかげで基本的な見方を知ることができました。

子どもが声を出したり、泣いたりしてもかまわない、と話があったので、本当に気軽に狂言を楽しみました。

ゆうは、笛の音にとても驚きつつ、真正面で繰り広げられる演者の動きに、目を奪われていました。
また観たい、と言ってくれるかな。

たまには狂言に来よう(笑)

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「ヌ」 カヌー

ある晩、家に帰ってくると、妻が一言、
「至急、カヌーに乗る必要がある。」
なになに?

 

ゆうが気に入っているカタカナのカード、一文字にひとつイラストが描かれています。
例えば「ア」だとアイロンの絵。
小さい子どもにとってわかりやすいように、身近なものが選ばれています。
そこで妻は家の中から該当するものを探しだし、これだ!と実物を見せているそう。
ところが「ヌ」がカヌーだったらしい。。
至急必要に至った経緯がわかりました。

 

いざ調べてみると、カヌー体験は各地であるものの、年齢制限があり、3歳でも乗れる場所は少ないことがわかりました。
そしてやっと見つけたのが、こちら宮ヶ瀬湖の体験教室、早速今日出かけてきました。

イベント情報(2016年9月25日)|公益財団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団

13時30分スタート、90分間のレンタルカヌーだったのですが、乗る前にライフジャケットを着込んで、説明を聞いていると、ゆうはうとうと。
ライフジャケットが暖かく、昼食後のゆうには眠気を呼び起こしたようです。

しかたないので、そのままカヌーに乗り、出航。

まず、風の来ない岸辺に行き、漕ぎ方を教わります。
この日は、幸いにも他にカナディアンカヌーの参加者がいなくて、個別に丁寧に教えていただきました。
岸辺に沿って、右に左にゆらゆら漕いでいると、ゆうも目を覚ましました。

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起きたら、湖の上ってのも驚きますよね。

私も、ずいぶんカヌーはごぶさたしていましたが、いざ漕ぎ出すと、なんとなくコツを思いだしてきました。

湖にかかる橋の下まで行き、その後もガイドの先生の説明を聞きながら、湖を漕いでまわりました。

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ゆうは、自分も漕ぐと言わんばかりにパドルを水面につけますが、腰をあげそうになるたび、湖に落ちてしまいそうで、こちらはヒヤヒヤ。
本人はさほど気にすることなく、右に左にパドルをつけ、その気になっている様子でした。

結構、気に入ってくれたかな。
私も、久々のカヌー、ゆったりとした時間を思い出しました。

 

近々、「ヌ」カヌー第2弾をお届けします。

私と妻がカヌーにはまったから(笑)

宇宙と芸術

六本木ヒルズ森美術館で開かれている「宇宙と芸術展」に出かけてきました。

宇宙と芸術展 | 森美術館

隕石やダ・ヴィンチ天文学に関する資料、曼荼羅や「竹取物語」など、数々のいにしえの物語、現在活躍するアーティストの作品、と世紀をまたいでさまざまな角度から、人と宇宙の関わりをとらえています。
洋の東西、時間の今昔、多様な作品が並べられていて、奥行きのある展示でした。

ゆうは、チームラボの作品
「《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space》」 2016年/インタラクティブ・デジタル・インスタレーション/4分20秒/サウンド:高橋英明

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がお気に召したようです。
作品の空間に入り、出たいと言うので外に出てみると、また観たいと言い出す。
この繰り返し。

 

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ゆうにとって、どんな刺激となったでしょうか。

馬に乗りました。

障害をもつ人のための、乗馬体験会に参加してきました。
RDA(Riding for the Disabled Association)というイギリスに本部を置き、障がいを持つ人たちにも健常者と同じように乗馬の機会を提供し、健康や暮らしの質の向上を図ることを目的とした団体があります。
その日本の組織 RDA Japan  による「馬とふれあう会」の体験会です。

www.rdajapan.com

 活動内容や注意事項について説明を伺い、さっそく小さな牧場で馬に乗りました。

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ゆうは、乗る時も特にいやがることもなく、馬が歩きだしても綱をしっかり持って、バランスをとりつつ、馬の背中で揺られていました。
予想していたよりも、余裕を感じ、楽しげな様子。

慣れてきたころに、インストラクターのおねえさんとサイドウォーカーの父の間で、バトンや輪っかを手渡しする運動も。
こちらも、手話を使いつつ、ゆうに意図を伝え、難なくこなしていました。

ゆうはひとりで座っていましたが、車いすに乗る子どもたちも、お父さんお母さんと一緒に騎乗して、楽しんでいました。

お馬さんも、ゆったりと歩みを進め、なんだかベテランの貫録です。

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ちなみに、この馬の名前もゆう(15歳のオス)。
人に慣れているそうで、ゆうともなにやらやりとりを交わしています。
ゆうは、乗せてもらったお礼を伝え、馬のたてがみのほつれを直していました。

いろんな体験をさせたいとあちらこちらと連れまわり、親もそれなりにくたびれるわけですが、このようなゆうの仕草にあたたまっています。

美容院ごっこ

妻の実家に帰省したゆうは、おじいちゃん相手に美容院ごっこに夢中です。
顔にタオルをかぶせ、ポンプを押してシャンプーらしきものを手に取り、指を立てて軽くマッサージ。
たまに顔をのぞいたりしながら、髪をブラシでとき、最後にエアワックスでセット。
かなわんと逃げ出すおじいちゃんを追いかけ、連日この遊びが繰り返されていました。
わしの毛が抜ける!(おじいちゃん)
もともとあらへんやないの!(おばあちゃん)
妻の実家にこだまする絶妙なトーク。。

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我が家はゆうが産まれる前からお友達の美容師さんにお世話になっており、妻のむちゃオーダー、彼女のセンスにより、ゆうの個性的な髪型が毎回出来上がっています。
今回はクレラップの女の子です。

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木津川市 浄瑠璃寺

九体の阿弥陀如来が並ぶ本堂は、いつお参りしても心を打たれます。
池をはさんで、本堂の向かいにある三重塔も含め、境内の雰囲気は季節ごとに移ろい、いつお参りしても新たな気づきがあります。

我が家に引っ越し

先週、我が家に引っ越ししてきたのは、ショコラウサギの一家。
そう、シルバニアファミリーです。

基本のセットにはお母さんと子どもしかついていなかったらしく、わざわざ別売りのお父さんを買ってあげたと妻から説明。
そういうものなのか。ありがとうございます。

相変わらずゆうはトミカが好きなのですが、女の子が好きそうな人形遊びも最近は気に入っている様子。
早速届いたシルバニアファミリーで遊ぶゆうを観察していた妻いわく、ママウサギはいつも勉強机に向かい、パパウサギはいつも寝ているとのこと。。

さて、今日は人形劇に行ってきました。
たいらじょうさんのシアタージョーへ、演目は「大きなかぶ、三匹の子ぶた」。

tairajo.com

(※8/30 リンクを追加しました。)

先日にサーカスに引き続き、またも私、舞台上へ招かれ、人形のジョーくんを操らせてもらいました。
簡単そうに操っているけど、これはなかなか大変。
軽やかに、そして自然な素振りをするジョーくんを見る目が変わりました。

ひとくちに「人形劇」といっても、いろんな形があって、その豊かさを感じるひとときでした。
表現って奥が深いですね。

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       花を生けるゆう。