ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

今年もヒロシマの夏

広島に出かけてきました。

CHARGEの会が、年に1回開催している「夏の集い」。
今年初めて、中国地方で開かれることとなり、広島に全国から患者と家族、専門家のみなさんが集まってくださいました。

私たち家族は、東京で参加してから3年ぶりの出席でしたが、CHARGE症候群を取り巻く新しい医療情報を知り、広島でのろう・難聴の子どもたちの放課後デイサービス、作業所の取り組みを聞いて、神奈川の現状と比べながら、いろいろ考えさせられる機会となりました。
ありがとうございました!

今年は、この「集い」をはさんだ日程で、昨年に引き続き、お友達と一緒に海釣りや宮島に繰り出しました。

去年と同じく、貸し切った遊漁船でおよそ1時間。
船がとまり漁場に着くと、それぞれが釣り糸を垂らします。
するとどうでしょう。
垂らしたそばから、魚が食いつく、まさに入れ食い状態。

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私は、釣りがさほど好きではないので、ゆうの付き人兼撮影班として、船の上でのんびりするつもりでしたが、竿を入れたままにすると魚が釣れるため、見込みが外れて、船の上を右往左往し続けます。
釣り始めて2時間弱、息つく暇なく釣りあげた後、少しペースを落としながらも、お昼までの約5時間でご覧の釣果。

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アジやタイは、刺身や塩焼きにしていただきました。うまし。

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船頭さん、みなさん、ありがとうございました!

 

さて、夏の宮島。
暑すぎる、の一言でした。
けれど、広島を手話で現わす時は、鳥居を表現します。
つまり、ここ厳島神社の鳥居がモチーフなので、しっかり実物を見せねばなりません。

この暑さだと、ゆうもさすがにへばるかなあ、と心配でしたが、フェリーの港から厳島神社宮島水族館まで、ひとりで歩ききりました。
おねえさんふたりと一緒だったので、ごきげんだったのかもしれませんが、それにしても体力がついた、強くなった。

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鳥居を見ているような、いないような、ゆう。

お昼に豪華穴子天丼をいただき、元気回復したゆうは、瀬戸内の海と自然をまるごと再現した宮島水族館へ向かいます。

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かきのいかだを上から覗き込む趣向。

ペンギンともふれあって、帰路に着きます。
そして、そのまま夜は、

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18時プレイボール、広島対ヤクルトを観戦。
すごいスケジュールですよね。
昼寝もせずに、ゆうは興奮し通し。

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センターの裏にあるスノーパークで雪遊び。

7回裏、赤一色のスタジアムで赤い風船を夜空に飛ばし、みんなで大盛り上がり。

実は、ヤクルトファンである私は、内心でチームの弱さをしみじみ感じつつ、ホテルへ帰りました。

 

広島を立つ前に、やはりこちらへ。

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盛りだくさんで、あっという間の広島でした。

 

今日は8月9日。
いずれみんなで長崎にも行きたいですね。

値打ちがわかる人

森山開次さんをご存じですか?
日本を代表するダンサー、振付家の方だそうです。
私は知りませんでした。
ゆうと妻は、今日こちらの舞台に出かけました。

www.kaat.jp

妻から「こうゆうのは、値打ちがわかる人だけで行きたいわ!」とぴしゃりと言われ、私ではなく妻の友人と一緒に観に行きました。
というわけで、私は読書しつつ、うたた寝しながら会場の外で待ちます。

舞台は70分。
ゆうはダンスの振付に合わせて、手を動かしたり、ツボで歓声をあげ、ずっと集中していたそうです。

「面白い」「すげえ」と盛り上がって、戻ってきたふたりとごきげんな息子でした。

めでたし、めでたし。
平和が一番です。

 

こちらは、ゆうのダイナミックなお絵かき。

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初夏の葉山

先週、今週と2週続いて、葉山に行ってきました。
先週は初シーカヤック。ゆうを真ん中に乗せ、葉山の森戸海岸から名島という無人島まで漕いで上陸。磯遊びをしようと目論みましたが、ゆうは海に浸かるのはイヤ、と抵抗に遭いました。
帰り道は裕次郎灯台を横目に、岩場をすり抜け、すぐ届くところにあるウニを目の当たりにしながら、漕ぎ切りました。

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私にとっては、学生時代以来のシーカヤック
こちらでお世話になりました。

seakayakschool.com

 

そして今週は初めてのSUP。

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ご覧のように妻は立っていますが、私はゆうをボードに座らせ、バランスをとれるか不安だったのでほとんど膝をついてこぎ続けました。

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私もひとりで乗る分には立って漕げたのですが、やはり落ちそうだったので、その時にゆうを支えられるかどうか不安が拭えず、無難に落ちないことを優先しました。

長者が崎の小島にたどりつき、箱ガラスで磯を観察していました。

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海の中がはっきり見えるので、ゆうも興味津々の様子。
先週は嫌がっていた海遊びもまんざらではない模様で、こうして一歩ずつできることを増やしていくのがいいのかな、と実感しました。

今回は、こちらでお世話になりました。

oceanfamily.jp

SUPにすっかりはまった妻は、
「あと40年しかないのに、まだやってないことがいっぱいや!なぁ?」と一言。
そ、そうですね。。
海、湖、山、川、高原とアウトドアで挑戦できることはまだまだありそうです。

最後に、夏のヘアチェンジ。

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(7/24追記:画像を追加)

鷹匠体験

先週、妻が「月曜な、腕に鷹をバッサーと乗せるねん。鷹匠体験!」と鼻を膨らませて言いました。
とりあえず、「どこで?」と尋ねたら、「原宿!」と予想外の答えが返ってきました。

妻のアンテナにひっかかったのは、こちらのフクロウカフェ。

http://owls-garden.jp/

お友達のママと満喫してきたようです。

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    ゆうとふくろう

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    初登場!妻+鷹

 

そういえば、先日ホタルを見に、近所の緑地に出かけました。
木道にあふれる人々の前に、数匹のホタルが空を舞います。
漂うホタルに向けて、妻が手を差し出すと、なんとホタルが数秒間、手の甲にとまりました。

「呼んだら通じた」と、妻は闇夜に不敵な笑みを浮かべていました(笑)

今年も田植え

昨年に続き、今年も埼玉で田植えをしてきました。
「環境に関する手話研究会」のスタッフの方が主催して開かれたものです。
子どもを含む20人ほどが田んぼに一列に並び、ひとつひとつ苗を植えました。

去年参加した時は、まだゆうは歩けなくて、嫌がるゆうを抱えて、田んぼの中へ入りました。
歩けるようになったゆうは、田んぼには入るものの、苗を植え付けるために前へとかがむ動作はまだ難しいようです。

お昼の休憩が終わり、一緒に田んぼへ行こうと言ったら、パパとママが一緒に行って、ぼくはこのイスに座って見ている、と手話で言い返されました。
そんなゆうを抱えながら、午後も田植えを続けました。

参加者のうち、私と妻だけが聴者で、この集まりではいわば少数派の立場。
春から私も手話教室に通いはじめ、去年よりは会話を読み取ることができたものの、まだまだ会話についていけません。

ゆうが、私が知らない世界への扉を開いてくれたんだな、そう改めて感じた一日でした。

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ぼくはけっこん、まだとおもう

最近、我が家によく遊びに来てくれていた男の子、ゆうの担任の先生、と相次いで結婚されました。
久しぶりにそのお兄さんに会い、奥さまと赤ちゃんを紹介されましたが、ゆうは照れてモジモジしていました。

夕方、妻が絵日記に「けっこん」について書いたあたりから、ゆうの質問が始まりました。

ゆう「○○せんせいは、けっこんしているの?」
妻「まだだよ」
ゆう「△△せんせいは、けっこんしているの?」
妻「してるよ、娘さんは保育所に通ってるよね」
ゆう「ママはけっこんしているの?」
妻「パパとしているよ、ゆうがいるよ」
ゆう「ゆうはけっこんしているの?」
妻「....どう思う?」
ゆう「ぼくは...けっこんまだとおもう」

池坊流、華道デビューしました。

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私はセンスないのを自覚しているので、見守るだけ。

同じ花を使っているのに、生けられた花の雰囲気はみんな違いました。不思議。

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ヒゲ博士とナンセンス★マシーン

東京大学本郷キャンパスに行ってきました。
妻がリスペクトする、明和電機の子ども向けイベントに参加するためです。
明和電機の名前を聞いたことはありますが、見るのは初めて。
どんなもんでしょう。

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見たこともない機械が、予想外に動くさまには、目を惹きつけられました。
ナンセンスのようでいて、思わず頷かされるところもあり、そんな発見の連続で、あっという間に時間が過ぎていきました。

デジタル絵本展も同時開催されていて、ゆうはこちらが気に入った様子。
自由にタブレットを操作する子どもたちを見ていると、時代の流れを感じます。

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ちなみに、グルグル巻かれた紙が、息を吹くと伸びるおもちゃも気に入った様子。
古くからのおもちゃと新しいタブレット
その組み合わせも、なんだか新鮮。

その後、40年生きてきて、はじめてシチリア料理を食べました。

メニューを見てもどんな料理かさっぱり分からず、ドキドキしながら料理を待つ間、ゆうは、「○○さんと来たような店?」と涼しい顔で言っていました。
○○さんと行ったのは、イタリアンのお店。
たしかにそんな感じですね。

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