ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

5回目の誕生日

ゆうは今月、5歳の誕生日を迎えます。

この1年を振り返って、いちばん印象的なのは自分で日記を書くようになったこと。

聾学校では、親子でコミュニケーションを楽しみながら、ことばを育て、自分のことばとしていくために、絵日記指導があります。
はじめは、妻がその日の写真やイラストに合わせて文を書いていましたが、4歳からは文にいくつか空欄を設け、ゆうが単語を埋めていました。
ただ、決められた枠を埋めるのは本人も楽しくないようで、親子で悶々とスランプにはまっていた時、お世話になっている言語聴覚士さんから「じゃ全部自分で書いてみたら?」とアドバイスを受けました。

はじめは、さすがに難しく無理だろうと思いましたが、毎日自分で書きたいことを見つけて、しだいに書くことが楽しくなってきた様子。

文章で示されることで、私たちも、よりゆうの興味や関心の持ち方がわかってきました。

例えばある日の日記がこちら。

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「ゆうえんちに〇〇ちゃんといった。かんらんしゃはタイヤににていた。ふじさんとうきょうタワーかんらんしゃがたかい。」

東京タワーに登った翌日、遊園地に行き、観覧車から富士山を一緒に見ました。
しかし、それらの高い順を考えていたとは気がつきませんでした。
視覚的な見方がおもしろく感じられ、ゆうのセンスがあふれる日記です。

今週は聾学校のお誕生日会、みんなにお祝いをしてもらいました。

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今週末は、東京国立博物館で開催中の特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」へ。

特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」

展示の中で、仁和寺観音堂を再現した空間だけは、撮影が可能でした。
二十八部衆立像や風神雷神立像が建ち並ぶ空間ではシャッター音が鳴り響いていますが、裏手にはこんな絵も。

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「悪いことをしたらここに行くのよ!」と妻。

じっと見入るゆう。

私も、高野山で読んだ「地獄と極楽」が生涯忘れられない。
きっと親が思っている以上にこどもにはインパクトがあるはず。

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雷神です。

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こちらはディズニーシー、デイジーと手をつないで散歩ができました。

ゆうお誕生日おめでとう。