ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

ビーチコーミング

ビーチコーミングをご存じですか?

海岸の砂浜に打ち上げられた漂着物を拾い集め、それらを調べ楽しむこと。
珍しい漂着物を探し集めることなどはわりと注目されていますが、ビーチコーミングのポイントは、「拾い、集める」だけでなく、集めたものを「考えて、楽しむ」ことにあるそうです。

例えば、椰子の実を砂浜で見つけたとして、それが遠く太平洋の小島から流れ着いたのか、あるいは外国船が入港した際、乗員が捨てたものかもしれない、などいろんなストーリーが考えられます。
そして、実際の椰子の実を調べることで、数あるストーリーの中から絞り込むこともできます。

このように、生態系や環境を考えるきっかけとして、ビーチコーミング学は世界にひろがっているそうです。

先日、葉山の一色海岸から長者ヶ崎まで砂浜を歩いて、ビーチコーミングの世界を体験してきました。
歩くときは片道ではなく、往復することがポイント。
見る角度が変わることで、発見があるそうです。
わかる気がします。

先生は、

ビーチコーミング学 [東京書籍株式会社]

の著書を持つ池田等さん。
参加した高校生や子どもたちが持ってきた貝を一目見て、すぐに名前を言い当てておられ、すごい世界をのぞいてしまった気持ちになりました。

寒さを予想し着込んできましたが、当日は穏やかな晴天で風もなく、お昼を外で食べられるほどでした。

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富士山、丹沢、伊豆の山々。南には大島も望めます。

 

波打ち際や海藻や木くずが打ち上げられたところなどにしゃがみ込み、おもしろそうなものはないか、探します。

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ゆうは、気に入った形の石を集めていましたが、そのうちに砂遊びが楽しくなってきた模様。

小指の爪くらいの大きさの貝をたくさん見つけて、小さい頃、宮崎でタカラガイを集めていたなあ、などと思い出しながら、ひたすら下を見て、砂浜を歩いていました。

タカラガイっていいね!

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貝はもちろん、カニの甲羅や足といった海のものだけでなく、栗や桃、ツバキの実も見つけて、森と海がつながっていることを実感できました。

そのほかにも、なぜか入れ歯が葉山で多く見つかることなど、おもしろく、奇妙な話が盛りだくさん。

漂着物の変化から、温暖化の影響、潮流の動きといった海洋環境の変化がわかる、との話が印象に残りました。

と、ずいぶんお堅い話になってしまいましたが、今回のイベントは親の興味(妻の趣味)が先行して参加しました。
ゆうにとって、どんな時間だったのかわかりませんが、多少なりとも記憶に残ってくれればいいなあ。