ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

おばあさんは黒髪

ろう学校の幼稚部で、劇発表会がありました。
ゆうのクラスは「シンデレラ」、王子の役でした。
ゆうよりはるかに体格のよいシンデレラとダンスをし、くるくるまわしている、というよりシンデレラが自分でまわっている(笑)姿が微笑ましかったです。
あとは、ゆうお得意の顔芸も。
しかめっ面にもバリエーションがあることがわかりました。

f:id:xh123:20171210052452j:plain

ろう学校に通っていると言っても、子どもにより聞こえはさまざま。
手話がメインの子もいれば、口話の子もいます。
ひとつ上の年長クラスは「ももたろう」。
ゆうの学年と違って、人数も多くにぎやかなのですが、それぞれの役とその子の個性とがぴったりはまり、ありのままに互いを尊重した演出でした。

ももたろうについて、ゆうと妻のやりとり。
ゆう「ももたろうのおじいさんの髪は白くて、おばあさんの髪は黒いの。」
妻「え?ふたりとも白いんじゃないの?」
ゆう「ちがう。おばあさんは若いから黒い髪。」
妻「……なんの話?」
ゆう「おじいさんの髪はちょっとしかなくて、白くて、おばあさんの髪はたくさんあって……」
妻「???」

実際、妻の父と母は年が離れていて、父の髪は白く、母の髪は黒いのです。
どうやらこのことが登場人物のイメージになっているらしいと後日判明。

f:id:xh123:20171210052417j:plain

こちらは先日、ろう者(聴覚障害者)らが参加する人形劇団、デフパペットシアターひとみの舞台に出演したゆう。
ワークショップにも、ろう学校のお友達と参加して、お気に入りの楽器を片手に、会場を練り歩きました。

今年も残すところあとわずか。
わが家は、お正月準備のイベントが続く予定です。