ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

今年も田植え

昨年に続き、今年も埼玉で田植えをしてきました。
「環境に関する手話研究会」のスタッフの方が主催して開かれたものです。
子どもを含む20人ほどが田んぼに一列に並び、ひとつひとつ苗を植えました。

去年参加した時は、まだゆうは歩けなくて、嫌がるゆうを抱えて、田んぼの中へ入りました。
歩けるようになったゆうは、田んぼには入るものの、苗を植え付けるために前へとかがむ動作はまだ難しいようです。

お昼の休憩が終わり、一緒に田んぼへ行こうと言ったら、パパとママが一緒に行って、ぼくはこのイスに座って見ている、と手話で言い返されました。
そんなゆうを抱えながら、午後も田植えを続けました。

参加者のうち、私と妻だけが聴者で、この集まりではいわば少数派の立場。
春から私も手話教室に通いはじめ、去年よりは会話を読み取ることができたものの、まだまだ会話についていけません。

ゆうが、私が知らない世界への扉を開いてくれたんだな、そう改めて感じた一日でした。

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