ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

はじめの一歩は10m

今週保育所で、ゆうが数歩歩いたと言われました。
手をつないでなら、長い距離を歩けるものの、これまでは怖がって、なかなか手を離そうとはしませんでした。

さっそくその日の夜、妻はゆうを壁に立たせ、少し離れた場所から歩いてみてと促したそうです。
ゆうはニタニタしながら、しっかりした足取りで数歩歩いたそう。
もっと歩けるとふんだ妻は、玄関付近にゆうを立たせ、今度は一番遠い窓際から呼んだそうです。
ゆうは少し足を開き、はにかみながら妻に向かって歩きはじめました。
その距離はなんと10m。
足りないのは、勇気だけだったことがはっきりしました。

ゆうがハイハイを始めたのが、1歳8か月。
約1年半もの間、ハイハイで手足を鍛え、ようやくこの時を迎えました。

 

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ひとりで歩けなかったために、これまでできなかった体験がたくさんあります。

雨降りに傘をさすこと、虫を網でつかまえること、ジャングルジムにのぼること、ダンスを踊ること。

3歳の夏は、さらに忙しくなりそうです。