ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

手話で楽しむ植物園

つくば市にある、国立科学博物館筑波実験植物園に出かけてきました。

www.tbg.kahaku.go.jp


こちらで年に1回開かれる「手話で楽しむ植物園のイベント」に参加するためです。
今年で4回目を迎えたこのイベントでは、まず職員さんから説明があり、それに合わせて手話による同時通訳、さらには植物に詳しい聾学校の先生が、専門的な手話を交えて教えてくださる、なんとも贅沢な内容。

植物を表す手話が、その植物の本質をきっちりつかんだものになっていることが多く、手話によって植物を学ぶことで、植物そのものの特徴をきちんと把握できる、そんな気づきから、このイベントは生まれたそうです。
例えば、「みつば」を表す手話は、人差し指、中指、薬指の3本を横に並べて、他方の手で、それをまとめるように表現します。
みっつの葉という表現であると同時に、3本並べた指を離さずくっつけることで、それら3つの葉が、実は1つの葉なんだぞ、ということも表しています。
手話表現の奥深さを実感できました。

そして、イベントの最後では、参加者がグループになって、植物に新しい手話をつけて発表しあいました。
実は、すべての植物名に手話があるわけではないので、自分たちで手話を考え、作り出すこともできます。
私たちのグループでは、山菜のウドをウド鈴木の髪型〈片手を頭の頭上から後頭部になで下ろす〉で表現!
瞬時にひらめいた聾者のセンスが光ります。

イベントでは、植物園内を歩き回り、キャペツやかぶ、大根などスーパーでよく見かける植物の花を実際にみることができました。
カイワレ大根は、大きく成長するとこちら!

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参加者から驚きの声!

植物園内には、熱帯雨林やサバンナの植物を再現した温室もいくつかあります。

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歩行器を使って、温室内をかっ歩するゆう。

最初は、嫌がっていた歩行器にも、ようやく慣れてきたようです。
本人がイヤといっていても、時を経るにつれて、変わっていくものですねえ。