ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

音を楽しむ

 

一般的に、人工内耳をつけて実際に聞こえる音は、単調なものだと言われます。機械的に合成した音であるので、聴者が聞く音とはどうしても違いが出ます。
例えば、音楽が流れていても、リズムや音階が聞き取りにくく、聴者のように音を楽しむことは難しい、と言われます。

私には想像しにくいことではあります。

ただ、だからといって、音楽にふれる機会をつくらないのもおかしかろう、と思うので、子ども向けの音楽会を探しては出かけています。

全然知りませんでしたが、調べてみると、いろんな音楽会があるものです。
子どもの好きなアニメを演奏したり、楽器を持ってきて一緒に演奏したり、クリスマスソングをみんなで歌ったり。

それぞれ楽しいのですが、今回は、実際に演奏している楽器に触ることができる音楽会に参加してきました。
バイオリンやトランペットの真横で見たり聞いたり、その演奏に合わせて、手づくり楽器を鳴らしたり。
ゆうは、初めて小さなバイオリンを弾かせてもらいました。
バイオリンの下を手で支えて、音色を振動としても感じながら、弦を右左、上下に動かし、音の違いを感じていました。
最初は、おっかなびっくりといった様子でしたが、そのうち、まじめ顔で手を動かしつつ、時に笑ったりして、なにやら感じていたようです。

その後、再びみんなで楽器を鳴らした時には、バイオリンを弾く真似をしはじめて、演奏家の人たちと一緒に思わず興奮してしまいました。

 

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医学的な病気の名前は、ある程度の道しるべになると思いますが、あまりそこにこだわりすぎると、どうせできないだろう、というような変な先入観が入り込むこともあるなあとつくづく感じます。

目の前の子どものしぐさを受けとめて、一緒に考えて動いていこう、と改めて感じました。

それにしても、この音楽会ではいい経験をさせていただきました。
おすすめです。

salonconcert.com