ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

2歳児のプライド

ゆうがひらがなを覚えたことに気をよくした妻は、今度は壁にカタカナ表を貼りました。
個人的にはやりすぎだろうと思っていましたが、本人はそう難なく覚えたようで、表の前までハイハイで出かけていっては、じーっと表をにらみ、手を動かしつつ、声も少し出しています。
数字、ひらがな、カタカナ、ときていますが、一文字ではなく二文字、一語でなく二語へと、言葉の使い方を覚えていってもらいたい。
そう願って試行錯誤を続けています。

2歳5か月になったゆうは、着々と手話表現を増やしつつあり、語彙は400以上になりました。眼で見て理解し、それを覚える力は私よりも秀でているのではと思っています。

最近、我が家では言語聴覚士さんの指導のもと、音の弁別のトレーニングに取り組み始めました。
音を聞き分けること、それが、音の弁別ができるということになります。
例えばパパ、ママは同じ音が連続し、発音する時の口の形も似ていますが、ゆうのような難聴の子には、このふたつを聞き分けることは難しいようです。
そこでパパ、ママ、ゆうの写真を用意して、まず音声で○○はどれ?と尋ね、次に手話で尋ねて答えてもらいます。
音声で尋ねた場合、ゆうの視線は正解の写真を見ているものの、まだ確信を持てないのか、不安げな表情。
本人がこの言葉なら正解がわかる!と、自信をつけて答えられることが聴覚活用の第一歩なんだそうです。
やはり、正解を答えてほめられるのは、誰でもうれしいですよね。

言語聴覚士さんが、2歳児にもプライドがある!とおっしゃった言葉が印象的でした。

 

運動面では、ついに歩く意欲が出てきました。
これまでは数歩でイヤイヤしだしたのに、ずいぶん長い距離歩けるように。
保育所で、お友達と手をつないで歩いたのが楽しかったらしく、手をつないで歩くと懸命に足を前に出してがんばっています。
三半規管の形成不全のため、体のバランスをとりにくかったり、腹筋など体を支える筋肉が十分使えていなかったりと、歩行の遅れの原因はいろいろあるようです。
ただ幸いにも、ゆう自身に、立とう、歩こう、というやる気があるので、それに応えるべく、気長に取り組んでいこうと思っています。

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こちら池の平湿原でございま~す。