ゆうびん

CHARGE(チャージ)症候群という先天的な疾病を抱えて生まれた裕(ゆう)と過ごす風景を書き連ねます。

授業参観

はじめて、授業参観に行ってきました。
教室の後ろにパイプ椅子が用意され、腰掛けながら、ゆうの様子を見ていました。

先生が「遠足はいつだったっけ?」と尋ねました。
ある子は「5月〇日!」と声を出し、ゆうは手話で「5月〇日、動物園だよ」とうれしそうに答えていました。
手話だと音声よりゆっくりになりますが、先生もまわりの友達も、ゆうの返事を待ってくれていました。

聞こえない、聞こえにくい友達と幼児期を一緒に過ごすことは、大切だと改めて感じた時間でした。

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タケノコ掘り

すっかり春らしくなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

今日、わが家はタケノコ堀りに出かけてきました。
よく通る道から1本奥に入るだけで、静かな竹林があるとは知りませんでした。
農家の方が所有する竹林に伺い、タケノコについてまずレクチャーを受けました。

竹は節に成長点があり、節の間が伸びて、大きくなります。
成長のスピードは早く、雨が降ったりすれば、1晩で30~40センチも伸びるそうです。
タケノコは地面下に隠れていて、穂先が少し出ているぐらいが一番おいしいと教わり、竹林を目をこらして歩きます。

ちょっとだけ頭を出したタケノコを発見。いざ掘り始めますが、根が張っていて、なかなか根元に到達しません。

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1時間かかって、やっと2本を収穫しました。

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さて、ここからが本題。
家に帰って、糠で茹で、タケノコをさしみにしていただきました。

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はじめて食べましたが、オツです!

妻の技が光る逸品かと思いきや、料理したのは私の母でした(笑)
あく抜きはなかなか大変ですね。

たまには陶芸

「あら、いいお高台、たまには陶芸がしたいわ」
ある日、NHKEテレの日曜美術館「樂家450年 茶碗の宇宙」を見ていた妻がそう言いました。

私は、小さい頃に粘土をこねたことがあるくらい、陶芸の経験はありません。
たまに土をこねたくなるものなんでしょうか。
わかりませんが、「京都人」の妻がそう言うので、陶芸に出かけてきました。

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私は見学かと思っていたら、あんたもせぇと言われ、ゆうと一緒に初陶芸です。

ゆうと私は、ゆうの手形を入れた平皿を作りました。

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妻の力作、完成。

今日は一日体験だったので、色付けをお願いして終わります。
コースによっては、削ったり、色付けも自分でできるそう。

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できあがりが楽しみです。

こちらでお世話になりました。

www.koganecho.net

桜が満開の週末でした。

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記憶力

かなり前から、ゆうの記憶力の良さに驚くことがありました。
特に日付や数字を、まるでビデオカメラのように、映像として記憶していると思うことがたびたびあります。

例えば、先日実際にあった話。
妻がゆうに「ほたるを見たことあるね」と言いました。
昨年、ゆうを連れて、夜にほたるを見に行ったことがあるのです。
すると、ゆうは、「その日はMさん(妻の友人)と劇を見て、お昼を食べて、Aさん(美容師さん)に髪を切ってもらって、ほたるを見に行って、夜にお寿司を食べた。25日」と答えました。
妻は昨年の手帳をめくり、6月25日にそのような予定があったことを見つけました。

成長していく中で、薄まっていく特技なのか、それともこのことが何か将来を示唆しているのかわかりませんが、4歳のゆうの記録として書き留めておきたいと思います。

春のヘアチェンジ。

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ドラム缶でピザを焼く

青少年野外活動センターで開催された、自然体験フェスティバルに参加してきました。

マシュマロ焼きやポップコーン、焼きサンドづくりなど、自然の中での料理体験にはじまり、竹馬やコマなどの昔遊び、ツリークライミングや綱渡り、草木染め体験もあって盛りだくさん。
そんな中、多くの人を集めたイベントはこちら、ドラム缶ピザ焼き体験です。

生地をのばす

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フォークで穴をあける

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材料を乗せる

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ドラム缶で焼く

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できあがり

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ろう学校に入ってから、あっという間の半年間。
ゆうは年少を終え、4月から年中さんになります。

最近のゆうの名言。

〇「だいこん」に「たいこ」がある
「すいか」に「いか」がいる
〇「れいぞうこ」に「ぞう」がいる
〇ノリで「はる」と「はる」がくる

私より、センスあります。

躍り出る

今日は、ランドフェス主催、音とっとワークショップに参加してきました。

音っとっとワークショップ 2017 | LAND FES

 

世界のあちこちにあるパーカッション(打楽器)に触れ、楽しむ企画。
妻は盲学校に通うお友達を誘って、参加しました。
会場には、障害あるなしに関わらず、たくさんの子どもたちが来ています。

まず、手作りのパーランク(たいこ)に、自由に絵や飾りをつけていくワークショップ。
手形はゾウになりました。

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アフリカのタイコを打つ

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東南アジアの竹でできた木琴をたたく

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木や竹、金属でできた、世界各地のさまざまな楽器が紹介された後、みんなで演奏することになりました。
最初はパーカッショニストの方が指揮棒を使い、それに合わせてみんなで楽器を鳴らします。
次に「誰かやってみたい人?」と一言。
手をあげた子どもが指揮棒で、みんなの演奏を促します。
すると、ゆうが手話で「指揮をやりたい」、と。すぐさま妻が手をあげました。

ゆうが指名され、妻に手を取られながら、みんなの前でダイナミックな指揮を披露、満面の笑みを浮かべます。

その後、ミュージシャンによる生演奏中、「一緒に踊ってみたい?」とニタニタした妻がたずねると、なんとゆうはたったひとり前に躍り出ました!!!

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自分の希望を伝え、自分を表現する。
大人になると難しいんだな。
まっすぐなゆうが光って見えました。

舞台の上で劇を観る

なにごとも、まずは行ってみて、見てみることを心がけている私たちは、ネットやチラシ、口コミでイベントを見つけては、どやどやと繰り出す日々を続けています。

先日は、こちらのお芝居に。

http://moratoriumpants.wixsite.com/nextstage

絵本の「おばけリンゴ」を題材にしたものでしたが、今回は舞台の脇にしつらえられた席で鑑賞できることに。

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目の前で繰り広げられるお芝居に圧倒されつつも、1時間半を越えてくると、ゆうも刺激に慣れてしまった様子。まあしかたありません。

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劇そのものだけでなく、舞台上での演者さんの息遣い、かけあい、袖から出てくる間合い、客席に並ぶお客さんの様子など、これまで見たことのない視点から楽しむことができました。